年を取ると、心や身体に変化が起こります。それは避けることができません。
しかし、まだその年齢を経験していない子供世代にはイメージがつきにくいでしょう。
親の気持ちを理解するために、よくある変化を知っておきましょう。
<目次>
頑固になるのは必死に自分を守っているから
昔は穏やかでおおらかな人だったのに、なんだか最近怒りっぽくなり、頑固になった。
自信にあふれて明るい人だったのに、年を取ったらくよくよして泣いたりする……。
高齢になってから、親御さんの変化に気づくこと、ありませんか?
若かったころのイメージと少しずつ変わってきて、それに驚いたりがっかりしたりするのが、子ども世代でしょう。
人は年を取ると、身体的な面だけでなく、心理的にもさまざまな変化が現れます。
たとえば、高齢者は一般的に、年齢を重ねるとともに頑固になり、保守的傾向が強くなります。
また、人に対して厳しくなり、疑いの感情を抱きやすくなるといわれています。
ご自身の親御さんのこうした変化に、「ちょっとおかしいんじゃないか」と心配になっているのなら、病気かどうかのチェックは必要ですが、多くの場合は、加齢に伴いよくあることだと思えばよいでしょう。
高齢者のこのような変化は、精神状態や身体の状態、社会的生活の変化などがからまり、生じて来ると言われています。
子ども世代から見ると、「まったく親父のやつ、いくら言っても理解しない!」となりますが、よくよく親御さんの状況を考えてみましょう。
親御さんの立場になると、どうしてそうなるかがわかってくるでしょう。
保守的傾向が強くなるのは、だんだん新しいことが覚えにくくなり、新しいことを取り入れるより、過去に学んだことを遂行するほうがやりやすい、ということにも関係します。
若い頃より適応力が落ちているから、新しいことをするとどうしても失敗しやすい。
でも、失敗して周囲から「やれやれ」なんて思われたくない。
だいたい、新しいことに魅力を感じない。昔の曲や昔の車のほうが自分にはカッコよく思える!
そう思わないと、自分の立ち位置さえぐらついてきそうです。
自信のなさを自ら打ち消さないと、衰えてきた自分を受け入れにくい。
だから無意識のうちに頑固になっているのかもしれません。
もし自分が年をとって同じ立場になったら…と想像すると、少し気持ちが理解できるのではないでしょうか。
ストレス耐性が低下するから、変化に弱く気分も落ち気味に
一方、若い頃は頑張り屋さんだったお母様が、子どもの目の前でもめそめそ泣いたり、「私なんていてもしょうがないと思っているんでしょう?」などと自分を卑下したり。
これもまた、子ども世代にとっては、「どうしちゃったの…」となるでしょう。
しかし、これも、加齢による生体機能の低下と関係しているようです。
年を取ると、心身の予備力が少なくなって、ストレス耐性が低下するのです。
子どもが巣立って高齢になればストレスもないのだろうと思うのは大間違いで、老年期だからこそのストレスはたくさんあります。
自分が衰えていることを、家族や隣人などに批判されたり中傷されたり。
身体の動きが悪いことで、疲れやすく、長続きしないことにも、自分自身、いやになるのです。
それに、年齢を経ると、配偶者や大切な友人を亡くすことがあり、その喪失感は大きなストレスになります。
同時に、自身の死に対する不安も高まります。
病気やケガをするたびに、「あとどれくらい生きられるのだろう」と考えてしまう。
それらが大きなストレスとなり、ストレス耐性が低下した高齢者を傷めつけるのです。
高齢者がうつになりやすいのも、理解できるでしょう。
一度ダメージを受けると回復が遅いので、本人のつらさも増します。
めそめそして自分を卑下すると、その後そういう自分に対してさらにストレスを感じるなど、堂々巡りになることもあります。
目や耳の機能が衰えることは想像以上にダメージ
さて、心の変化の次に、年齢とともに、身体能力が低下するは想像がつくでしょう。
心臓や血管に支障が出てくる、肺の機能が低下して肺炎になりやすくなる、骨折しやすくなる……。
これらは命に関わるような病気やケガにつながるので、子ども世代も、気を付けて親の身体の様子を見ていると思います。
しかし、目が悪くなった、耳の聞こえが悪くなった、というような、子供世代にとってはそれほど心配の種にはならないと思っていることが、高齢者を憂鬱にさせていることもあると想像できますか?
聴力は年を取ると変化し、50歳代では高い音が聞こえにくくなります。
70歳代になると、低い音も高い音も全般に聞こえにくくなり、高い音はより一層聞き取りが難しくなってきます。
これは、誰にでも起こりえるもの。
60歳代前半では5~10人に1人、60歳代後半では3人に1人、75歳以上になると7割以上との報告もあります。
聴力が悪いと、目の前にいる人が何を言っているのか、音が混同してわかりにくくなるとよく聞きます。
会話中に何度も聞き直したり、一生懸命に耳を傾けるのは疲れますし、耳を傾けても聞こえず、聞こえているふりをするのもストレスになるでしょう。
車が接近しているのに堂々と歩いて交通事故に遭う人もいます。
大好きなテレビの音も聞き取れず、無意識に音量を大きくしてしまって、同居家族やご近所から苦情を受けることもあります。
補聴器や集音器を使うことで改善されることも多いですが、いかにも高齢者に見えると嫌がったり、面倒に感じて敬遠する方が少なくありません。
かと言って、聞こえにくいまま過ごしていると、人と会話するのを避けてしまったり、好きなテレビも楽しめなくなったりと、気持ちも沈みやすくなってしまいます。
一般的な補聴器の金額相場は両耳で7万~50万円程度。かなり高額です。
ただ、不便やストレスを感じ続けながら暮らすより、便利な道具を活用した方が心身も健康でいられそうです。
また昨今では、補聴器以外にも、最新技術を使った聞こえサポートグッズが増えています。
聴力の改善度合いは人により個人差もあり、使ってみないとわからない部分もあります。
お試しできたり、返金保証のある聞こえサポートグッズなら、積極的に試してみるのも一つの手ですね。
Olive Smart Ear Plus (株式会社Olive Union)
スタイリッシュなデザインで活動的なシニアにおすすめ
「補聴器は使いたくない…」そんな方は、イメージに抵抗があるのかもしれません。
これは「会話サポートイヤホン」。見た目は普通のワイヤレスイヤホンと同じです。
外出先で使用していても違和感がなく、むしろ若々しくておしゃれですね。
聞き取れなくて困る「声」だけを大きく聞き取りやすく変換。家族との会話や、仲間との集まりでもお互いにストレスを感じずに済みます。
通常の補聴器が価格が10万円程度と高額なのに対して、こちらは39,900円とかなりお手頃。
自分のスマホから設定できるので、補聴器のように、何度もお店に調整しに行く必要がありません。
自分でスマホ調整をするのが心配な方のために、わかりやすいガイドブックや電話サポート付きです。
<料金>
・39,900円(消費税込・送料無料)
*2023年8月25日時点の料金。料金は変わる場合があります。
ミライスピーカー・ホーム (株式会社サウンドファン)
世界初の特許技術で、テレビの音を聴こえやすい音に変換
高齢の方の楽しみといえばテレビやラジオ。
60歳以上の方に普段の楽しみを調査したところ「テレビ、ラジオ」が83.2%と最も高く「食事、飲食」は47.5%、「旅行」は41.2%でした。(*)
日々の楽しみとなっているテレビですが、聞こえにくて大音量にしている方や、周囲に気を使い聞こえにくいまま我慢して見ている方も多いはず。
これはそんな方のためのテレビ用スピーカー。
世界初の特許技術で、音量を上げなくても言葉がくっきり聞こえるように調整。
高齢者も家族も、同じ音量でテレビが楽しめます。家庭内の騒音問題を解決してくれそうですね。
難しい設定などは一切なし。テレビの横に設置したら、いつも通りテレビの音量調整のみで使えます。
<料金>
・29,700円(消費税込・送料無料) *出荷日より60日以内の返品であれば購入金額は返金。
*2023年8月25日時点の料金。料金は変わる場合があります。
また、高齢になると視力が悪くなることは知っているでしょうか?
だいたい40~50歳くらいで視力低下が始まり、80歳で視力1.0の人は1割くらいしかいないそうです。
目が悪くなると転倒リスクが高くなり、車の運転なども若い頃のようにはいきません。
さらに、高齢者は角膜が厚くなって光が散乱しやすくなり、色のコントラストがつきにくくなるなど、見え方が変わってきます。
白内障・緑内障・加齢黄斑変性症などの目の病気にもなりやすく、病気になると、ものが二重に見える、視野がかける、ゆがんで見える、などの症状が出てきます。
視力の低下で好きだったテレビや読書が楽しめなくなると気持ちが沈みやすくなりますし、ものにぶつかりやすくなったりして危険です。
目の病気も早めの対処が重要。白内障などは手術で改善することがほとんどです。
視力低下を感じているようなら、きちんと眼科に行くよう促し、早めに対処することをおすすめします。
心身の機能低下がうつ病に結びつくことも
身体機能が落ちるのを感じると、人は憂鬱になります。
目や耳が悪くなることで、疲れることも多くなり、「自分ももう年だ」と自覚してがっかりします。
身体機能の低下が気持ちの落ち込みにもつながります。そしてうつ病になってしまう人もいます。
このように、高齢者の心身機能の低下は、うつ病にも関係してきます。
高齢者のうつ病有病率は、比較的軽度なものも含めると、およそ15%であると言われています。
高齢化が進む中で、この割合は年々上昇していくでしょう。 高齢者のうつは、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。
それだけに、簡単に治らないことも多いでしょう。
子ども世代は、親御さんの心がざわついていると思ったら、怒鳴ったり、不当に小言を多くしたりせず、やさしい言葉をかけましょう。
おでかけや他者との交流が元気を保つ秘訣
では、高齢者の心身の機能低下を軽減する手立てはないのでしょうか?
そんなことはありません。親御さんと面会するのなら、ぜひ親御さんが行きたいと思っているような外の場所に出てみましょう。
気分が変わり、晴れやかな笑顔が見られるかもしれません。
他者との交流もまた、刺激になり精神機能低下の防止に一役買います。
高齢になったら、どんどん外に出て、さまざまなことに出会うよう仕向けてあげましょう。
家族が関わり、励ますことで、親御さんは若々しく、いきいきと過ごすきっかけをつかめるでしょう。
子供や孫との交流を増やすことも効果的です。
顔を出したり電話をするほかに、気持ちをなごませるようなプレゼントもおすすめです。
介護が気になったら活用したい便利なサービス
「介護」が身近にせまってきたとしても、多くの高齢の方は
「今までの暮らしを変えたくない。家族に迷惑をかけず自分も気を使わず、なるべく自宅で生活したい」と考えています。
できるだけ長く親の思いを叶えられるよう、高齢者を支える便利なサービスを活用してみてください。
そして同時に、介護が必要になった時の準備のために、少しづつ情報収集をはじめてみましょう。
<老人ホーム情報>
もし介護が必要になったらどこで暮らす?
同居か介護施設か……誰もが悩むポイントです。
ですが、選択肢の一つとなる「老人ホームや介護施設」について、どんな場所なのか、いくらかかるのかなど、詳しく知っている方は少ないでしょう。
時間や気持ちの余裕があるうちに、地域にどんな施設があるのかや費用の相場観をつかんでおくと、いざ判断が必要になった時、あせらずに賢い選択ができます。
今の暮らしをいつまで続けられるか冷静に判断するためにも、老人ホーム検索サイトなどで早めに情報収集をしておくといいですね。
みんなの介護 (株式会社クーリエ)
初めて介護施設を検討する初心者におすすめ 老人ホーム検索サイト
テレビCMでおなじみ、日本全国の老人ホームを掲載している検索サイト。
2023年5月時点で掲載施設数は51,000件と業界No.1。
サービス開始以来、200万件以上の入居相談を行っており、実績も豊富です。
施設探しの際は費用は一切発生せず、無料で希望に合った施設を探すことができます。
「地域ごとの金額相場」、「介護施設人気ランキング」、など役立つコンテンツが豊富。
「360度 VR施設見学」では、施設内を歩いて見学しているように、施設のすみずみまで確認できます。
実際に施設を見学した方の★評価や、クチコミも参考になるはず。
初めて介護施設を考える方におすすめしたい、わかりやすいサイトです。
<見守りサービス>
見守りサービスは、離れた場所から様子を見守り、何かあればすぐに対処できるようにするサービス。
長時間動きがない場合に異常として検知しメールで通知したり、カメラを設置してリアルタイムで映像を写したり。
実際に人が駆け付けてくれるサービスもあります。
また、スマートフォンも便利な見守りツールの一つです。
みまもりCUBE (株式会社ラムロック)
実家の様子をスマホで確認。SIMカード内蔵で、コンセントにさすだけですぐに使える
親の自宅の居間など、設置したい場所のコンセントにさすだけで設置完了。
部屋の様子を映像でリアルタイム配信します。
家族はスマホやPCからいつでも映像を確認でき、何人でも、どこらでも閲覧可能。
映像を見ながら、簡易的に双方向で会話をすることもできます。
「家にいる?」「食事はとった?」など、ちょっとした心配をすぐ確認できます。
<利用料>
・1年プラン 月々5,940円(消費税込)
*30日間のお試しキャンペーン期間中は3,190円/月。
*2023年9月4日時点の料金。料金は変わる場合があります。
中古スマホ・タブレット (伊藤忠グループ 株式会社Belong にこすま)
万能ツールのスマホをお手頃に入手できる 伊藤忠グループの中古スマホ専門店
いつでも通話やメールができるスマートフォンは便利な見守りツールです。
家族間のコミュニケーションはもちろん、ネットで好きな情報を見たり、写真を撮ったり、音楽を聴いたりと、毎日に楽しみも増え、介護予防にも一役かいます。
また、GPSアプリを入れておけば、万が一何かあった時にも居場所が確認ができます。
とはいえ、今やスマホはかなり高額。中古のスマホだと安いけれど、ちょっと心配・・・。
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<料金例>
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6食で4,881円(消費税込)
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