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親・祖母・祖父・上司…入院中の高齢の方へのお見舞い・差し入れ・プレゼント


親・祖母・祖父・上司…入院中の高齢の方へのお見舞い・差し入れ・プレゼント

2023年5月19日 記事更新

監修 大井麻希/Oyaima編集長・福祉用具専門相談員



親はもちろん、祖父母や上司、職場の同僚など、身近な高齢の方が入院するとなると、心配がつのります。

現在も新型コロナの影響で、「面会は控えてください」という病院が多く、病状や手術後の様子などもわかりにくくなっています。

そんなとき、何かを贈って少しでも気持ちを和ませてもらいたい、というのが周囲の気持ち。

入院中のプレゼントは、どうしたらいいでしょうか。

 

<目次>

まず贈り物をしていいかどうか確認

病院への配送には注意が必要

病院への贈り物でNGなもの

入院中のプレゼント<癒されるもの>

入院中のプレゼント<便利なもの>

添えるメッセージにも気遣いを

 

まずは病状を確かめ、贈りものをしていいか確認を


入院中の方は、病状も気持ちも、とても不安定です。

特に、大きな手術を控えた方や、入院後も以前のような体調に戻らないとわかっている人などは、複雑な気持ちを抱えています。

そんな方にぶしつけな贈り物や「大丈夫、元気になりますよ」などという根拠のないメッセージを贈ると、その方を大きく傷つけることもあります。


贈り物をしたいと思うのであれば、まずは、病状や入院中の様子をわかっている方(本人の身近な家族など)に電話で控えめに様子を伺い、了解を得てからにしましょう。

病状が不安定であるなど、贈り物をするのが不適切であれば、退院を待って、退院祝いをご自宅に贈るようにしましょう。

状況をよくわかっている方と、きちんと相談することが大切です。


今は、新型コロナの影響で、病院側は「入院中はなるべく面会に来ないで欲しい」「面会禁止」を掲げているところがほとんどです。

家族でも面会に行けず、必要な着替えなども「できるだけ宅配便で送ってほしい」という病院が多いのも現状です。

手術や検査で不安いっぱいな中、だれにも会えず、ひとりで耐え抜くのは寂しくつらいでしょう。


家族や本人が承諾し、病院側も問題ないのであれば、応援の意味も含めて、プレゼントを贈ることはおすすめです。不安と孤独の日々に、心が明るくなる材料になるでしょう。


また、その際に贈り物には、ぜひメッセージカードをつけましょう。

心遣いのあるメッセージは、患者さんの心をあたたかくします。




病院への配送先・配送指定日には注意が必要。到着は平日がベター


送る時には、病院側の迷惑にならないように気をつけましょう。


贈り物をする場合は、宅配便などで送ることになりますが、まず、当然ながら、入院中に届くことが大前提です。

入院するという知らせを聞きすぐに送っても、入院前に贈り物が到着してしまうと病院側を困らせてしまいます。


また、最近の急性期病院(手術などをする病院)では、入院期間が2週間以内ということがほとんどです。入院を知ってから手配しても、荷物が到着する頃にはすでに退院している、ということもありえます。


必ず事前に、入院日と退院のめどを確認し、入院期間中に届くよう配達日を指定してください。

送り先である入院中の方のお名前と入院病棟は必ず送り状に記入し、もしわかれば入院日も添えるとベターです。


なお、回復期の病院(リハビリをする病院)や療養型の病院などの場合は、数か月など長く入院することもあります。

しかし、療養型の病院では、患者さんの病状が重いこともあります。贈り物をするのがふさわしいかどうか、やはり身近なご家族への確認が重要となります。


なお、お届け指定日は、平日にすることをおすすめします。

病院の規模にもよりますが多くの場合、病院あての荷物はいったん、総合案内などに集められ、それから病棟に運ばれます。

週末に病院に荷物が届いていても、本人の手元に届くのは週明けになることもありますから、ウィークデーに到着するほうが安心でしょう。




病院への贈り物は現金や生花、食べ物は基本的にNG


贈り物の内容ですが、現金や金券など盗難が起きそうなものは避けましょう。

病院内は想像以上に盗難が多く、それが病院の悩みのタネでもあります。

患者さん自身も売店での少額の買物以外の現金は持たない方がほとんどで、高額な現金などは、金庫のない病院ではしまい場所にも困ります。


また、花束などの生花も避けましょう。かつては入院と言えば、生花を贈ることも多かったですが、今は禁止の病院が多くなっています。

花につく菌が繁殖して感染症の要因になることもありますし、人によっては、花の香りや花粉がつらい、という方もいます。


複数人の患者さんが同室で過ごしている場合は、ほかの患者さんのことも考えねばなりません。

お花を贈りたいなら、手入れのいらない枯れないお花のギフトを選びましょう。

ハーバリゥムやプリザーブドフラワー、小さめの造花などがおすすめです。


なお、こわれやすいグラスや花瓶その他、割れ物は避けましょう。

開けたら割れている、というのはとても悲しくなりますし、病院では、多くの方の手を渡ってからご本人の手元に届くため、どこで壊れたのがわかりません。

病院側も破損の責任を追及されても困ってしまいますし、トラブルを避けるために宅配便の受け付けを中止してしまう可能性もあります。


なるべく破損のリスクが低く、万が一紛失しても許せる範囲のものを送ることをおすすめします。


そして、食品は、病院からOKが出ていないなら避けてください。

贈ったものを食べてかえって病状が悪くなることがあるので、この点は必ず気をつけましょう。


 

ハーバリウム ティアーズドロップシリーズ (株式会社ベルビー)

ゆらゆらとゆれるガラスボトル入りのフラワーインテリア

プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスボトルに入れて、専用のオイルに浸したハーバリウム。

お手入れ不要で、1年以上美しさが持続します。


窓辺やナイトテーブル、リビングなど、ちょっとしたスペースにおけて、心が癒されます。

営業日13時までに注文すると、翌日お届け。


<料金>

・3,480円(消費税込)写真の商品

ケースサイズ 15×7.5×7cm

*異なる色や形もあります。

*2023年3月17日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 


かさばらず、心に温かみを感じるものを贈ろう


入院中は、体調への不安や、先々の心配、思うように行動できないストレスなどで気持ちが沈みがちです。

少しでも心の癒しになるような贈り物ができるといいですね。

贈り物をするなら、「かさばらない」「心が明るくなる」を主眼に選びましょう。

入院中はベッド中心の生活で、スペースも狭いので、大きなものを贈るとほかのものが置けず、困ることも。


フォトフレームは、家族や思い出の風景など、お気に入りの写真を入れることができ入院中に心が和みます。

写真立てとプリザーブドフラワーがセットになったものなどは、省スペースで癒しの空間がつくれるので、おすすめです。


入院中に関節を動かさないでいると「拘縮(こうしゅく)」が起こり、固まって動かせる範囲が狭くなることもあります。

意識的に曲げる伸ばすの動きを続けたいもの。

動かすことを楽しみ、肌触りにも癒されるこんなグッズはおすすめです。


 

癒しの触感クッション(本体・カバーセット) (株式会社MOGU)

パウダービーズで握り心地よく癒される

特許技術のビーズを使ったクッションでおなじみのMOGU。大型のクッションやソファだけでなく、こんな商品もあります。


パウダービーズの流動性と伸縮性で手にフィット。手指の拘縮症状のある方、脳梗塞の症状の方の運動におすすめです。

握り心地も触り心地もよいので、癒し効果も。

赤・青・緑の3色。カバーは外して洗濯可能。


<料金>

・2,090円(消費税込)

*1つ(片手)単位。両手で同時に使いたい方はご注意ください。

*2023年2月25日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 


入院生活に役立つ、便利なものを贈ろう


入院生活中に必要なものはいろいろあります。

最低限必要なものは最初に持ち込んでいるはずですが、足りないこともあるでしょうし、長期の入院だと古くなったり劣化したりします。

単調な入院生活の気分転換にもなるので、普段使える便利なアイテムのプレゼントもおすすめです。


病院内は空調がきいて、寒さや暑さを感じることは少ないですが、売店などに行くときには羽織るものがあると便利です。

軽くておしゃれなひざかけ、心が明るくなるストールやカーディガンなどは人気の贈り物です。


またベッドで長い時間過ごしている方は、常に皮膚があたり圧力がかかる部分に、床ずれが起きやすくなります。体圧を分散するクッションがあると助かるでしょう。


入院中は、パジャマは必需品。長期入院の方にはうれしいプレゼントです。

睡眠時だけでなく一日の長い時間をパジャマで過ごすので、肌にやさしい素材で伸縮性のよい、着心地のよいものがおすすめです。

着替えが困難な方へ贈るなら、前開きで着替えがしやすいものがいいですね。

コリや疲労を改善してくれる、磁石がうめこまれたパジャマもおすすめです。


また、横になることが多く、女性も男性も髪の毛がからまったり寝癖がついたりしがち。

薄毛や白髪が気になっても、髪を染めたりお手入れがしにくいため、髪の毛がまるごと隠れて保温にもなるようなヘアキャップはおすすめです。


入院生活中は、院内専用の履物が必要です。

かかとが全くなく足にフィットしないスリッパはつまずきやすくて危険。歩く時の周囲への音も気になります。

高齢の方の足を考えて作られたシニア向けの入院用シューズや室内履きをプレゼントしてはいかがでしょうか。実際にとてもはきやすく快適なので、喜んでもらえそうです。


タオルやハンカチ、マグカップなども必ず使うアイテムです。

簡単なものであれば売店にも売っていますが、せっかくなら上質なものを贈りたいですね。


 

3wayケット/ネットオリジナル(クロス)130×85cm (昭和西川株式会社)

ひざ掛けにも、ポンチョにもなる万能ケット


暖かくなってきたとはいえ、まだ冷える日も多い今の時期。

また、夏は冷房で身体が冷えることもあります。

寒い時に、さっとかけられる膝掛けは助かります。


これは、ひざかけとしても、ポンチョとしても使えるブランケット。ボタンがついているので、肩にかけた時にずり落ちません。上半身にも下半身にも使えます。ベッドでも車椅子などでも活躍します。


表面はなめらかなフランネル、裏面はふわもこのボア素材。身体をやわらかく優しく包んでくれます。

ネイビー、チャコールグレー、ピンク、ブルーの4色から選べ、女性にも男性にもおすすめです。


<料金>

・3,980円(消費税込)

*2023年4月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

4重織ガーゼハーフケット/IY2307《IYASHI-YA/イヤシヤ》 (昭和西川株式会社)

夏にも使えるやさしいガーゼのハーフケット

こちらは夏も使えるガーゼ素材のハーフケットです。シングルの半分のサイズの140×100cmで、ひざかけより少し大きいサイズ。


古くから織物の産地である愛知県蒲郡の「三河木綿」は品質に定評がある、繊維業界のブランド品。

天然素材の綿100%でお肌にやさしく、乾燥しやすい年配の方のデリケートな肌にもおすすめです。


四重に重ねたガーゼは層と層の間に空気を含むので暖かい一方で、通気性や吸湿性も高いのが魅力。汗をかいてもサラッと快適です。


<料金>

・4,400円(消費税込)

*2023年4月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

ポジショニングに便利な筒型クッション 本体 (株式会社MOGU)

床ずれ予防や身体を支えるのに便利なクッション

特許技術のビーズクッションでおなじみのMOGU。

これは、腰・ひじ・ひざなどの体圧を分散するのに便利な、介護用のクッションです。


長さ38cmの円筒型は使い勝手の良いサイズ。軽くて扱いやすく、安定感もあります。

床ずれ(褥瘡)予防に使ったり、体勢を保持する支えにしたり、体位を変換するときにあてがったり。

複数個、組み合わせて使っても便利です。

赤・オレンジ・緑・青・茶・黒の6色。


<料金>

・1,760円(消費税込)*カバーは別売り

*2023年2月25日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

EXGELシーティングラボ 車いす用クッション アウルリハ (株式会社 加地)

リハビリ専門家と共同開発 車椅子用クッションのベストセラー

車椅子用クッションとして20年以上の実績を持つエクスジェルクッション。

低反発でも高反発でもない、特殊な素材「エクスジェル」が、圧力を分散。

尾骨にスリットを設け圧力を軽減するなど、車椅子に長く座る人の快適さをとことん追求しています。


表面は合皮で汚れても拭き取り可能。洗える防水カバーも付き。充実機能の本格クッションです。


<料金>

・24,200円~33,000円(消費税込)

*体形や症状に合わせて9種類の中から選べます。

*2023年2月27日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

コラントッテRESNO MAGNE リカバリーシャツ ロング (株式会社コラントッテ)

寝ている間に肩・背中の血行改善。コリに効く、就寝用のシャツ

磁気の効果で血行を改善しコリを緩和する「Colantotte(コラントッテ)」。厚生労働省より医療機器として認証されているブランドです。


これは永久磁石を配置した、寝る時用の長袖Tシャツ。着ているだけで、磁気が肩と背中の血行を促進。快適な睡眠をサポートします。


磁気のほかにも、心地よく寝られる工夫が満載。

えりから肩の縫い目はテープで包み、アームホールや脇は外縫いにして、肌に触れるストレスを軽減。

通気性が高く適度に伸縮性のある生地は、肌馴染みも良く、柔らかな着心地です。

永久磁石は、背中部分の僧帽筋に沿って、10個をコラントッテ独自のN極S極交互配列で配置。


これ自体をパジャマ替わりにしたり、パジャマのインナーにするだけで、寝ている間に血行を促進し、筋肉のコリを緩和してくれます。


<料金>

・8,250円(消費税込)

*男女兼用でS、M、L、XLの4サイズがあります。

医療機器認証番号 304AGBZX00012000

*2023年4月22日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

快歩主義 L168RS グレー(アサヒシューズ株式会社)

軽くてやわらか、つまずきにくくすべりくい 院内用におすすめのシューズ

つっかけるだけのスリッパは、転倒事故につながりやすく危険。介護施設や病院ではかかとが付いたルームシューズが基本です。

これは、かかとつきに加え、シニアのための工夫がつまったルームシューズ。


高齢になると、骨格の変化や筋力の衰えで歩き方が変化し、普通の靴だとつまずきやすくなります。

このルームシューズは、そんなシニアの歩行の特徴をふまえ、つま先とかかとをそり上げた作り。つっかかりにくくスムーズに歩けます。

靴の上部は、大きく開く面ファスナー。脱ぎ履きが簡単で、むくみに合わせた微調整も可能。

かかと部分のプルタブは、脱ぎ履きの際につまみになります。


靴底は、水に浮くほど軽い軽量の合成樹脂ソール。軽くてやわらかくフィット感もよいため、介護施設で長時間履いていても疲れにくく快適です。

幅は、内蔵のインソールを使えば3E、取り外せば4E相当。調節して履く事ができます。


<料金>

・4,290円(消費税込) *グレー、ネイビー、パウダーブルー、スイートピンクの4色から選べます。

*サイズはSS、S、M、L、LLの5サイズ。(21.5~25.5cm相当)

*2023年5月1日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

classic HOTEL プチバスタオル+フェイスタオル【TRUE BOX】 (正岡タオル株式会社)

ハイエンドホテルのラグジュアリーな今治タオル

ホテルタオルのラグジュアリーさを、家で楽しむことができる、本物のホテルタオルです。


その品質は、長くホテルタオルを作ってきたメーカーならでは。柔らかさと贅沢なボリューム感のある「HOTELシリーズ」のタオルです。


「綿のカシミヤ」と呼ばれ、世界中で高く評価される「スーピマコットン」を使用。

糸をよった状態でガスの火にくぐらせ、毛羽を焼き取る「ガス焼き」加工を行い、毛羽落ちを最小限に。洗濯を繰り返してもゴワつきにくく、心地よい使用感が長く続きます。

触れるだけで豊かな気持ちになれるタオルです。


<料金>

・7,700円(消費税込)

*2023年4月12日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

BRUNO 蓋つきステンレスマグ short (BRUNO株式会社)

真空二重構造で保温保冷 飲み切りサイズのステンレスマグ

冷たい飲み物も温かい飲み物も適温をキープ。スライド式飲み口の蓋つきで、ほこりが入らず、倒してしまっても中身がこぼれにくくて安心です。


持ち手つきで、持ち運びも飲むときもラク。ステンレスなので落としても割れる心配がありません。


ざらっとした質感とシックなカラーが絶妙なバランスのステンレスマグです。


<料金>

・2,200円(消費税込)*容量 約320ml

*保温効力は71度以上(1時間)、33度以上(6時間)。保冷効力は7度以下(1時間)、15度以下(6時間)

*2023年3月22日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 


メッセージにも気遣いが必要。あえて病状には深く触れない


入院中は気持ちが不安定です。

今後に不安を抱えているときは、「大丈夫ですか?」「早くよくなって」という言葉にも傷つくこともあります。


また、病状や病名はとてもデリケートな内容です。

ご本人が考えたくない・意識したくない、と思っている場合もありますし、医師やご家族が持っている情報と、ご本人が聞いている情報にギャップがある場合もあります。

病状や回復の目途については、はっきり状況がわかっている時以外は、あまり深く触れない方がよいでしょう。


メッセージはぜひつけて励ましたいですが、励ます言葉選びは大切です。

明るく、温かく、さりげなく、を心がけましょう。

また、お元気であれば、退屈をしのげるように、との言葉を添えるのもよいでしょう。


入院されている方への贈り物のメッセージには、以下の例文も参考にしてみてください。



「おばあちゃんの怪我が一日も早く回復し退院できるよう毎日祈っています。

今はどうか安静にゆっくり休んでください。

肌寒いときにこのストールをはおってくださいね」



「おじいちゃん、お見舞いに行けなくて残念です。

退院したら、ぜひ連絡させてください。

家族の写真を納めたフォトフレームを贈ります。

孫の顔を見て、少し心が和むといいな、と思っています」



「おばあちゃん、おばさんから入院したと聞いてびっくりしました。

でも、お元気だとうかがってほっとしています。

退屈にしていらっしゃるとのことですので、ラジオを贈ります。

お好きなあの番組などを聞いて、少しでも楽しんでください」

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