![[敬老の日]介護施設にいる祖父・祖母・親へのプレゼント](https://static.wixstatic.com/media/d99502_f285fdd50ead494ebb1c927cd16d6ac3~mv2.jpg/v1/fill/w_400,h_300,al_c,q_80,enc_auto/d99502_f285fdd50ead494ebb1c927cd16d6ac3~mv2.jpg)
2022年9月14日 記事更新
監修 大井麻希/Oyaima編集長・福祉用具専門相談員
2022年の敬老の日は9月19日の月曜日です。
離れて暮らしている家族を持つ方には、「敬老の日」や「誕生日」などは大切なタイミング。
日頃の感謝や、「いつも思っているよ」という思いを込めて、プレゼントを贈りたいですね。
ここでは介護施設にいる方に喜ばれるおすすめの贈り物や、施設へプレゼントを送る時の注意などをご紹介します。
<目次>
敬老の日前後は、介護施設や老人ホームでイベントが開催されることが多い
外からだと少しわかりにくい介護施設や老人ホームでの暮らし。
そもそも、敬老の日には、おじいちゃんやおばあちゃんはどんな風に過ごしているのでしょうか?
介護施設は、安定した暮らしをする場所なので、基本的には毎日に大きな変化はありません。
施設のタイプにもよりますが、敬老の日用に食事やおやつが少し豪華になることが多く、イベントに熱心な施設だと、壁に敬老の日の飾りをつけたりして盛り上げます。
また、お茶の時間などに敬老の日用に特別なレクリエーションをしたり、地域のボランティアの合唱など、慰問が来ることも。
入居者の家族も招待して一緒に楽しい時間を過ごしたり、小さなプレゼントや、介護施設の職員からのメッセージが贈られるケースもあります。
施設により異なりますが、敬老の日の前後にはそんなイベントがあることが多く、職員も入居者を楽しませようと工夫をこらす楽しい日です。
・・・ただ、それは新型コロナの感染が拡大していない時の話。残念ながら2022年の今はコロナ禍です。
高齢者のワクチン接種がすすんできてはいますが、外部から大勢の家族を呼ぶような盛大なお祝いや、気軽な面会はなかなかできません。
介護施設で暮らすおばあちゃんやおじいちゃんも、とても寂しく感じているでしょう。
今だと、面会自体ができない介護施設も多くあります。
面会可能な場合でも、時間や人数を制限して事前予約性にするなど、細心の注意を払って対応しているところがほとんど。
介護施設に体調不良者が出ると、事前予約をしていても、安全のために急遽面会を中止することもあります。
実際に、自分がウイルスを持ち込んでしまう可能性もありますので、無理をして会うのは避けたいところです。
今年は、介護施設にあてて、プレゼントと気持ちのこもったメッセージを贈ってはいかがでしょうか。
介護施設や老人ホームへのプレゼント送付は歓迎される!
介護施設や老人ホームに入っている高齢者は、コロナがなくとも家族と一緒にいる時間は少なくなっています。
遠距離で暮らしている場合はなおさら。会うのは年に数回、という人も少なくありません。
日々の生活は、職員がサポートしてくれるので、生活上で困ることはさほどなく、同年代の人と暮らすことで、以前よりイキイキとされる方もいます。
ただ、気持ちの面ではやはり家族が恋しく、内心では寂しく感じている方も。
そんな暮らしの中で、家族の面会や連絡、プレゼントや手紙は、大きな喜びになります。
気持ちが明るくなれば、食欲も出ますし、精神的にも体調面でも安定してきます。
介護施設の職員は、そのことをよくわかっていますから、「プレゼントを贈りたい」という家族の申し出は、こころよく歓迎してくれるところがほとんどです。
特にコロナ禍で、入居者の寂しさや不安を日々、身近で感じている分、自分がプレゼントをもらうようにうれしく感じてくれる職員もいるでしょう。
ぜひ、ためらわずに、送付してください!
病院へ配送するなら宛先・配送指定日には注意。到着は平日がベター
介護施設や老人ホームに入っている高齢者は、コロナがなくとも家族と一緒にいる時間は少なくなっています。
遠距離で暮らしている場合はなおさら。会うのは年に数回、という人も少なくありません。
日々の生活は、職員がサポートしてくれるので、生活上で困ることはさほどなく、同年代の人と暮らすことで、以前よりイキイキとされる方もいます。
ただ、気持ちの面ではやはり家族が恋しく、内心では寂しく感じている方も。
そんな暮らしの中で、家族の面会や連絡、プレゼントや手紙は、大きな喜びになります。
気持ちが明るくなれば、食欲も出ますし、精神的にも体調面でも安定してきます。
介護施設の職員は、そのことをよくわかっていますから、「プレゼントを贈りたい」という家族の申し出は、こころよく歓迎してくれるところがほとんどです。
特にコロナ禍で、入居者の寂しさや不安を日々、身近で感じている分、自分がプレゼントをもらうようにうれしく感じてくれる職員もいるでしょう。
ぜひ、ためらわずに、送付してください!
敬老の日のプレゼントは送る前に施設に連絡しておくとベター
介護施設や老人ホームにプレゼントを送付する際は、事前に連絡をしておくことをおすすめします。
施設によって、また入居されている方の症状によって、送ってはいけないものもあります。
事前に確認しておかないと、せっかく送ったプレゼントが無駄になってしまうことも。
また、プレゼントを送ることを、事前に施設に知っておいてもらった方が、その後がスムーズです。
介護施設には日々、介護用品や郵便物などがたくさん届きます。
急ぎでない荷物もありますから、後で開封しようとしばらく事務所の隅で置きっぱなしになるものもあります。
そうした業務用のものと紛れてしまわないためにも、事前に伝えておきましょう。
そして、施設職員の方にも「この間電話でご家族が言っていた荷物が届いた!」と覚えておいてもらい、祖父母や父・母に「ご家族から何かステキなものが届いたみたいですよ!」などと、盛り上げてもらえると最高ですよね。
なお、送付するときは、くれぐれも住所を間違えないようにしましょう。
介護施設や老人ホームの施設名を記載し、その下に本人の名前をフルネームで書きます。施設名の後には「内」をつけるといいでしょう。
(例)
デリースマイルホーム内
田中 笑子さま
入居者が何十人もいる大型の施設なら、階数、部屋の番号なども書いておきましょう。
名前の似ている入居者や職員がいると、間違った相手に渡されてしまう可能性があるためです。
「何年も暮らしているのだからわかるはず」と思っても油断は禁物。施設の職員の方は入れ替わりが多いため、新人が受け取ると勘違いをしてしまったり、荷物が迷子になってしまうことも。
事前に介護施設に電話やメールをして、宛先をどう書いて送ればよいか聞いておくと安心です。
では、実際にどんなものをプレゼントするといいでしょうか?
自宅と介護施設では暮らし方が違うので、ちょっと想像がつかない……という人も多いでしょう。
Oyaimaが、介護施設にいる方への敬老の日の贈り物選びのコツを伝授します!
介護施設へ敬老の贈り物1.開けたときにワクワク感があるものを
贈り物は、とにかく開けるときがワクワクして楽しいもの。
自分で開けるにしても介護施設の職員に手伝ってもらうにしても、開けたとたんに「わー!」と思わず声が出てしまうような、ワクワク感のあるもの、華やかなものを選ぶと盛り上がります。
せっかくなら、ちょっと目立つ、華やかでおしゃれなものもいいですね。
いつもの生活をより明るく楽しくしてくれそうです。
介護施設へ敬老の贈り物2.着替えがしやすい洋服やパジャマを
指先が動きにくくうまくボタンがとめられない、麻痺があって着替えがしにくい、ベッドで過ごす時間が長い。
そんな方には、着替えのしやすいシニア向けの洋服やパジャマの贈り物がおすすめです。
介護施設で暮らしているなら介護職員が手伝ってくれるから大丈夫、と思うかもしれません。
ですが、できるだけ自分でやりたい、忙しそうな施設職員にお願いするのは悪い、と思っている方が多いもの。
おじいちゃん、おばあちゃんも自分で気楽に着替えができたり、トイレに行くことができると、毎日をもっと気兼ねなく過ごせます。
特におしゃれな方、いつも身ぎれいにしていたい方には衣類のプレゼントはおすすめ。
介護施設の職員が着替え介助をしてくれる場合でも、短時間でラクに着替えられるので、職員からも喜ばれます。
介護施設へ敬老の贈り物3.本人の趣味や得意につながるものを
施設での暮らしは、のんびり安定しているため、時に暇を持て余すこともあります。
そんなときに、昔の趣味や好きだったことを思い出して楽しめるものがあるのもいいですね。
カメラやスマホで写真を撮るのが好きな方なら、撮影した写真を飾れるおしゃれな写真立て。
書き物をするのが好きな方には、手紙用の上質なペンや写経など。
健康で施設内の散歩などを楽しむ方には歩数計や活動量計もおすすめです。
これからもアクティブに楽しめるようなものを贈って、イキイキとした気持ちで、できるだけ健康に過ごしてもらいたいですね。
介護施設へ敬老の贈り物4.肌ざわりがよく、五感で心地よさを感じるもの
介護施設の暮らしでは、体調の面でも、精神的な面でも、なかなか活動的になれないケースも多いもの。
そんなときは、静かに暮らしながらも、五感で心地よさを感じられるものをプレゼントし、少しでもゆったりと快適に過ごしてほしいですね。
やさしい素材と肌触りで、体温調節を助けてくれるひざかけやストールや、ふわっとやわらかい上質な今治タオルなどがおすすめです。
また介護施設の中では室内履き(ルームシューズ)は必需品。毎日履くものなので、使っているうちにへたってきます。歩きやすく安全性の高いルームシューズも実用的でうれしい贈り物です。
ぬいぐるみは肌触りがよく、抱きしめることで癒されます。
おしゃべり機能があると、触感だけでなく、耳や口も刺激し、聴力や言葉を発する力を維持することにも一役かってくれます。
介護施設では、多くの時間を、座っている状態か寝ている姿勢で過ごします。
腹筋や背筋が弱くなった年配の方は、座っているときに姿勢の保持ができず、自然に前へ前へとずり下がってしまうことがあります。
滑り止め機能のある、ずり落ち予防のシートはおすすめです。
またお尻が痩せていると、座っているうちに痛みを感じることも。座り心地のよい低反発クッションもうれしい贈り物です。
介護施設へ敬老の贈り物5.狭い個室で場所をとらないものを
介護施設での生活は、個室であっても、スぺースは狭いため、大きなものを贈ると困らせてしまいます。
かさばるものは贈らないほうがいいですね。
また、ケアをする介護施設の職員が頻繁に出入りしますから、壊れやすいものや、安定性の低いものはない方が安全です。
かわいい置物などは、いつも目に止まるところに置いておくと癒されますが、小さめサイズを選びましょう。
また、しょっちゅう物をなくしてしまう場合は、リモコンや携帯電話、ペンなどいつも使っているものをひとまとめにするラックを贈ると、本人が気づきやすく、介護施設の職員も助かります。
介護施設へ敬老の贈り物 送るのに注意すべきもの
家族が「敬老の日にプレゼントをしたい!」という気持ちで贈ってくれるので、介護施設の職員の方々も、できるだけなんでも受け入れたいと思ってくれるでしょう。
けれど、介護施設は共同生活をする場。
また、体調などに何かしら問題のある方がほとんどです。
そのため、送ってもらっては困るものもあります。
介護施設のタイプや方針によっても異なるため、詳しくは入居している施設へ確認が必要ですが、主に以下のものは要注意です。
●食事の制限のある方への、甘いお菓子・塩辛いもの、脂っこいものなど
糖尿病や高血圧、心臓病、腎臓病など食事制限がある方には、食べ物は送らないようにしましょう。
どうしても送りたいときは、どんなものならいいか、あらかじめ介護施設に相談しましょう。
●大きな音が出るもの
●ニオイが強いもの
共同生活の中で、ほかの利用者さんとトラブルが起こりやすくなります。
たとえいい香りのものであっても、周囲の方にとっては迷惑である場合もありますので要注意です。
●現金
●高価なもの
●周囲がうらやましがり、欲しくなるもの
盗難などのトラブルがありえるので、あまり贈らない方がいいでしょう。
●工具やはさみ、ナイフ
●ライター
施設のタイプにもよりますが、危険性があるものは自室に置けない決まりになっていることが多く、送っても渡してもらえない可能性があります。
介護施設に、送付の宛先やNGのものを確認する際には、逆に「こんなものがあると便利」「こんなことに興味を持っている」など、プレゼント選びに参考になる情報がないか、聞いてみるといいですね。
参考になる情報がなかったとしても、「ご家族がいろいろ考えて贈り物を送ってくれている」とわかっていると、介護施設の職員の方も箱を開けるときに盛り上げてくれるかもしれません。
「ステキですね、ご家族優しいですね」「実は、事前に相談があったんですよ」などの声がけも、おばあちゃんやおじいちゃんには、とてもうれしいプレゼントです。
敬老の日、メッセージカードの言葉が最高のプレゼント
贈り物は、「物」自体もうれしいのですが、敬老の日にこれを贈ってあげたい、と悩みながら選んでもらった気持ちも、またうれしいものです。
一生懸命に考えて贈り物を選んだ、子供と一緒に選んだ、兄弟姉妹と相談をしてみんなでお金を出し合った、などという行為は、「自分のことを大切にしてくれている」という証。
幸せを感じますよね。
「こんな風に考えて選んだ」という思いもぜひ、一緒に伝えてください。
また、敬老の日は、法律で定められた祝日。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ための日です。
祖父母や親にプレゼントを贈る機会は、他にも、誕生日や父の日・母の日などがありますが、敬老の日は、意味合いが少し違います。
今はおばあちゃん・おじいちゃんとなり、引退して介護施設にいますが、いままで長年、社会の第一線で活躍し、仕事や子育てに力を尽くしてくれました。
さまざまな苦難を経験し、乗り越えながら生きてきた人生の大先輩でもあります。
自分が子供だった頃、若かった頃の、おじいちゃん・おばあちゃんやお父さん・お母さんのエピソードなどを思い出し、メッセージを書いてみてはいかがでしょう。
あらためて、尊敬の思い、感謝の気持ちが強くなりそうです。
そしてそんなメッセージをもらった方は、あたたかな気持ちになるとともに、第一線にいた当時を思い出し、身も心もシャキッとするかもしれません。
メッセージカードをずっと取っておきたくなるような、言葉を贈りたいですね。
介護施設での日々がより楽しくなるよう、Oyaimaも祈っています。