
子どものころは季節ごとにお花見や夏祭り、紅葉狩りなどを楽しんだのではないでしょうか。
大人になると忙しくて、実家の家族とこうしたイベントもなかなかしなくなってしまいます。
でも、親が年齢を重ねたら、昔を思い出して一緒に楽しんではいかがでしょうか。
特に遠距離で暮らしていると、普段はなかなか顔を出せません。
介護が始まるとお出かけも困難になります。
元気なうちに、一緒に行動して、楽しい思い出を家族で作るのは素晴らしい親孝行。
イベント当日はもちろん、イベントに向け準備をする楽しみやその後の思い出も、親の毎日にハリを与えてくれます。
そして、来年もまた行きたい!という思いが、健康に長生きする目標にもなります。
そして、親だけでなく子ども世代もほのぼのと懐かしい気持ちになれそうです。
<目次>
【お花見】 花の色の服や雑貨でイベントを盛り上げて。翌年また使う楽しみにも
季節のイベントの筆頭といえばお花見。
年齢を重ねてこそ、子どもたちと一緒に行くお花見は格別に楽しいのではないでしょうか。
桜は、ほんの短期間だけ咲く花。
それだけに時期を逃さず愛でたくなります。
また、近年ではゴールデンウィークのころに見ごろな藤の花、6月のあじさい、9月の曼殊沙華を見に行くことも、シニアの方々には人気です。
お花見に行くとなれば、新しいものを身に付けて、春気分を楽しんでもらいましょう。
たとえば桜の季節なら、桜色の洋服や風呂敷、雑貨などをプレゼントすると気分が盛り上がりそう。
お花見のときに使うタンブラーや水筒、お弁当を入れる手提げ袋やバスケットなども贈り物によさそうです。
翌年もまたこれを使ってお花見に行きたいという楽しみ、目標ができると健康維持の意識も高まります。
有名店のお弁当を調達して、普段は味わえない味をみんなで楽しむのもいいですね。
家族との写真や花の写真をたくさん撮影したら、写真立てとともに後日贈るのも、きっと喜ばれるでしょう。
【夏祭り】 久しぶりの和装グッズはいかが?気分が盛り上げりそう
夏は、その土地ごとにお祭りが催され、夜を彩ります。
夜店や盆踊り、花火大会などにも、出かけて楽しみたいですね。
夏祭りは、豊作を祈る、あるいはご先祖様をお迎えするための盆を象徴するお祭りということが多いでしょう。
神社やお寺で行われることも多いため、浴衣姿で訪れるのもまた、風情があります。
父親・母親にも久しぶりに浴衣姿になってもらい、浴衣に似合うバッグや風呂敷やタオル類などをそろえてあげると喜ばれそうです。
ただ、年齢を重ねるごとに夏の暑さが身にこたえるようになりますから、外出は無理せずに。
早めに帰宅して、ゆっくりと休めるよう、家の中も整えましょう。
暑い時期に使うタオル類、涼しい寝具などをプレゼントしてもいいのではないでしょうか。
親御さんにお中元として何か贈るのもよい習慣となるでしょう。
【お盆・お彼岸】 年を取るほど、大切さが身に染みる
お盆は、故人や先祖の霊が、年に一度、家に帰ってくる日。
正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。
東京では7月13日から7月16日、その他の地方では8月13日から8月16日に行われ、8月のお盆のことを旧盆、あるいは月遅れのお盆といいます。
お盆の前日には、故人や先祖の霊を迎える準備をします。
一方、お彼岸とは、仏教で「向こう岸に渡る」という意味です。
迷いの多いこの世の中から、川の向こうの悟りの世界に渡るために行いを慎むの日です。春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、これを合わせた7日間をいいます。
お盆もお彼岸もお墓参りに行くのが慣習。
若いうちは、死やお墓、というものが身近な存在でないことが多いため、あまりその重要性には気づきません。
しかし高齢になると、近親者や友人・知人が実際に亡くなり、お墓に入るようになります。
そしてお盆やお彼岸も、とても身近で重要な存在となってきます。
高齢の親御さんなら、もし介護施設や病院などにいたとしても、「先祖のお墓参りに行きたい」と言う気持ちは強いでしょう。
お元気でお墓が近いのであれば、外出許可をもらい、お墓参りを家族いっしょにするのも親孝行なのではないでしょうか。
お彼岸には、ご先祖様にお供えするお花やお菓子を用意するものですが、一緒に行けるなら親御さんに買わせないよう、子ども世代が用意するといいですね。
お線香や関連グッズも、ふさわしいものを贈って差し上げると喜ばれそうです。
お彼岸にはぼたもちやおはぎ、お盆には精進料理を食べるものですが、こうしたものをのせて映える食器類を用意するのも、この時期ならではです。
【紅葉狩り】 目に鮮やかな紅葉を思い出に
夏の暑さもなく、寒さもまだ本格的でない秋は、年配の方にとっても過ごしやすい季節です。
家族旅行にもふさわしい時期なので、日ごろは遠く離れていても、気軽な旅行にお連れするのもよい親孝行になります。
日帰りや1泊旅行で、紅葉を見に行くのもいいですね。
鮮やかな景色を愛でて、秋を存分に楽しみたいものです。
小さな旅にふさわしいバッグ類やポーチ、帽子、衣類などを贈り、旅の思い出をさらに盛り上げてもよいですね。
肩の凝らないやわらかな衣類や軽いバッグが旅にピッタリです。
寒くなったときに安心なように、ストールや軽いジャケットを贈るのも喜ばれそうです。
【クリスマス】 孫もいっしょに過ごし、プレゼントを贈りあう
キリストの降誕祭であるクリスマスは、今や冬の一大イベント。
クリスチャンの方なら家族とミサに行く大事な一日ですが、そうでなくても、この日は特別な日です。
チキンやケーキなどの晩餐を、家族と楽しみましょう。
クリスマスの朝にサンタさんにプレゼントをもらうのは孫たちとして、親御さんには子ども世代がプレゼントを贈りましょう。
年に一度の行事ですから、ご本人に「何が欲しい?」と聞いて、欲しいものをプレゼントするのがよいでしょう。
特にない、と言われることも多いでしょうから、そんなときは、いつもは買わないような少し上質なものを差し上げるのもよいと思います。
女性なら、衣類、やわらかな寝具、上質な化粧ポーチ、ブラシなど、おしゃれに関連するようなものを贈ると、笑顔が見られそうです。
男性には、肩にかけて気軽に持てるバッグや帽子、あたたかなソックスなど。
いつまでも若々しく過ごしていただけるようなものを、贈りましょう。
【正月】 年神様を迎えるために新しい衣類を用意
なんとなく過ごしている正月には、たくさんの古来のいわれがあります。
正月は「めでたい」もの。
それは、正月には1年の豊作や幸いをもたらす神さまである「年神(としがみ)さま」がいらっしゃるからなのです。
門松を立てるのは、年神さまに家に来てもらうためで、悪しき神が入ってこないように、しめ縄を張るのだと言います。
鏡餅は、年神さまへのお供えだそうです。
また、旧暦の時代は、だれもが「元日に1歳年を取る」と考えました。
昔は疫病などで早く亡くなる人も多かったので、今年も1歳年を取った、ということは、無事に長生きできたということの喜びでもあります。
年神様を迎えるにあたり、昔から正月には新しい服や下着をそろえて準備する習慣がありました。
親御さんの世代では、ご自身も習慣にしている方がいるかもしれません。
だから、新しい上質な下着や靴下、洋服をプレゼントするとよいですね。
年が変わるので、古くなったタオルや座布団、寝具なども新調したいもの。
こうした贈り物も喜ばれるのではないでしょうか。
お年賀としておいしいお菓子や海苔、お茶、正月に食べるかに缶などの詰め合わせを贈ることも考えましょう。
帰省して、持参したおいしい食品をみんなで食べる時間も尊いもの。
少し奮発して上質なものを選んではいかがでしょうか。
介護が気になったら活用したい便利なサービス
「介護」が身近にせまってきたとしても、多くの高齢の方は
「今までの暮らしを変えたくない。家族に迷惑をかけず自分も気を使わず、なるべく自宅で生活したい」と考えています。
できるだけ長くその思いを叶えられるよう、便利なサービスを活用してはいかがでしょうか。
<見守りサービス>
見守りサービスは、離れた場所から様子を見守り、何かあればすぐに対処できるようにするサービス。
長時間動きがない場合は異常として検知しメールで通知したり、カメラを設置してリアルタイムで映像を写したり。様子を見るために、実際に人が駆け付けてくれるサービスもあります。
クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン (ヤマト運輸株式会社)
使用電球を「ハローライト電球」に交換するだけでできる見守りサービス
トイレや廊下などで毎日使用する電球を、専用の見守り用の電球に変えるだけでOK。
前日9:00〜当日8:59の間に、電球のON/OFFが確認できない場合は異常として検知。
当日朝9:00〜10:00の間に、事前設定した通知先へメールでお知らせします。通知先からの依頼があれば、ヤマト運輸のスタッフが代わりに訪問。
Wi-Fi・工事・コンセントもすべて必要なく、最初にヤマト運輸のスタッフが専用電球の設置を行うだけ。手軽に始められる低額の見守りサービスです。
<利用料>
・月々1,078円(消費税込) 初期費用0円、専用の電球代は無料。
*全国が対象ですが、一部サービス提供不可エリアがあります。
*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。
みまもりCUBE (株式会社ラムロック)
実家の様子をスマホで確認。SIMカード内蔵で、コンセントにさすだけですぐに使える
親の自宅の居間など、設置したい場所のコンセントにさすだけで設置完了。
部屋の様子を映像でリアルタイム配信します。
家族はスマホやPCからいつでも映像を確認でき、何人でも、どこらでも閲覧可能。
映像を見ながら、簡易的に双方向で会話をすることもできます。
「家にいる?」「食事はとった?」など、ちょっとした心配をすぐ確認できます。
<利用料>
・1年プラン 月々5,940円(消費税込)
*30日間のお試しキャンペーンがあり、期間中は3,190円/月。
*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。
<毎日の食事を支援するサービス>
食生活は、健康寿命に直結します。
食事を抜いたり、バランスが著しく偏っているなら要注意。
高齢になると、高血圧や糖尿病、腎臓病などの持病を抱える方が増えますが、塩分やカロリーを計算しての調理や食事は大変。
持病のある方向けのミールキットやお弁当なら、調理や食材購入の負担を軽減してくれます。
制限食料理キット (ウェルネスダイニング株式会社)
食材・調味料などがセットになった 制限食を作れるミールキット
フライパンと油があれば、誰でも手軽に15分で調理完了。管理栄養士監修が監修した、制限食の料理キットです。
カット済みの食材と調味料やたれがついているので、簡単レシピを見ながらラクに調理できます。
持病のある方や、料理が不慣れな方でも安心。
冷凍で届き保存できるので、無理に毎日食べる必要もなく、予定に合わせて無駄なく食べられます。
<料金例>
・塩分制限料理キット(1人前7食セット)
7食で5,184円(消費税込)
*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。
健康うちごはん (メディカルフードサービス株式会社)
ヘルシー弁当、高血圧・糖尿病の方向けの弁当など、充実ラインナップの宅配食
冷凍庫で保存できるお弁当は、食べたいときにレンジで温めればOK。手軽で助かります。
医療介護食専門メーカーが作るヘルシーな宅配食。
バランスのとれた健康的な弁当のほかに、糖尿病・腎臓病・心臓病や、高血圧・肥満など、体の状態にあわせたコースが多数用意されています。
<料金例>
・バランス健康食お試しセット(6食セット)
6食で4,881円(消費税込)
*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。
<老人ホーム情報>
今後、介護が必要になったらどこで暮らす? 同居する? 介護施設?
…誰もが悩むポイントです。
ですが、選択肢の一つとなる「老人ホームや介護施設」について、どんな場所なのか、いくらかかるのかなど、詳しく知っている方は少ないでしょう。
時間や気持ちの余裕があるうちに、地域にどんな施設があるのかや費用の相場観をつかんでおくと、いざ判断が必要になった時、あせらずに賢い選択ができます。
今の暮らしをいつまで続けられるか冷静に判断するためにも、老人ホーム検索サイトなどで早めに情報収集をしておくといいですね。
●全国の老人ホームを検索できるLIFULL HOME'Sの介護施設情報サイト
母親・父親の介護予防にプレゼントやメッセージを
親が長く元気に暮らせて健康寿命が延びると、家族が介護をする期間も減ります。
そのためには、楽しみや張り合いのある生活が重要です。
親にとって、子供や孫とのコミュニケーションは大きな楽しみ。
単調になりがちな日々の刺激にもなります。
誕生日や、母の日・父の日にプレゼントを贈ったり、日頃の感謝をまめに言葉にして伝えることは、介護予防の観点からもおすすめです。
Oyaimaでは、年配の方向けのプレゼントの選び方やおすすめ商品をご紹介しています。
親や祖父母を気遣うあなたのその気持ちを、ぜひ、ギフトという形で届けてみませんか。