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親の老後・介護・将来のこと、早めに兄弟姉妹で話し合おう


親の老後・介護・将来のこと、早めに兄弟姉妹で話し合おう

親に介護が必要になり、お金や手間をどうしよう、となったときに、意外に兄弟姉妹の間でモメることは多いです。

仲のいい兄弟姉妹だったはずが、介護を巡って争い、口もきかなくなるケースをよく聞きます。どうしたら防げるでしょうか。

 

<目次>

・介護をする人としない人に分かれやすい

・最初は雑談風に話し合うのがおすすめ

・いくつ共感が生まれるかがポイントに

・“仕切り屋さん”にならず、お互いを頼りに

・パートナー同席はせず実の兄弟姉妹だけで

・介護が気になったら活用したいサービス

 

介護をたくさんやる人とまったくやらない人に分かれやすい


介護は、自分の都合だけではうまくいきません。

仕事や家事や育児の合間にやろうとしても、いつもどおりにはいかず、さまざまな調整が必要です。

その調整を「つけなくちゃ!」と思って一生懸命にやる人と、「仕事が忙しくて都合がつかない」とあっさりとあきらめてしまう人と、同じ兄弟姉妹でもいろいろです。

すると、使命感を感じてがんばる人にだけ負担がいき、「仕事が忙しい、育児で忙しい」と介護を手伝わない人は、どうしてもラクそうに見えてくるのです。


介護はどちらかというと、楽しくない体験が多いです。

子育ては子どもが成長していって少しずつ親の手が離れていきますが、高齢の方は体力も気力も弱っていき、病気もケガもなかなか治りません。

いくらがんばっても成果が出にくく、そしていつ介護が終わるのかも未知です。

長く続く自己犠牲の果てに疲労感がたまって、「なぜ弟は何もやらない! 冗談じゃない!」という怒りもこみ上げてきます。


でも、こんなふうにぎくしゃくするのは、できるだけ避けたいもの。

親にいざ介護が必要になったときに、すぐに力を合わせて対処できれば、親の健康も保ちやすく、自分たちも徒労感を持たずにすみそうです。




最初は近所のカフェで雑談風にお互いの近況を話し合うのがおすすめ


ただ、親がまだそれなりにお元気なのに、「親の介護について、役割を決めよう」と言っても、実感がわかずにうまくいきません。

最初はお互いの立場をよく知るために集まり、雑談のような形でそれぞれの近況を話し合ってはいかがでしょうか。

実家に集まり、話してもいいですが、親御さんにあまり聞かれたくない内容かもしれません。

それなら、実家の近くのカフェなどで話すのもよいかもしれません。


かつては親のもと、一つ屋根の下で暮らしていても、それぞれが自立して別の世帯に分かれていくと生活環境も考え方も変わります。

伴侶を持ったり、子どもを持ったりしていけばくなおさらです。


「あの浪費家の兄が家のローンを抱えてわずかな小遣いでがんばっている」

「ひとみしりだった妹が、バリバリ仕事をしていて日本中を出張で飛び回っている」

など、行動もかなり変わってきているでしょう。どんなふうに変わっていて、今どんな状況なのか、共有することが大切です。


自分の自由になる時間、なんとか出せそうなお金の金額。

どちらも捻出したくないのが本音でしょうが、どうしても、となったときのことを想像してお互いに具体的な数字を出してみましょう。

その数字は違っていても当然です。

ただ、「出せないからよろしく」ではなく、いざとなったら、なんらかの労力や費用は出していかねばならないと腹を据え、覚悟を決めるということです。




介護の話題からいくつ共感が生まれるかがポイントに


そして、腹を据えたら、今度は、「ところでうちの親はいくら持っているんだろう?」という話題を展開します。

お互いの情報を出し合っても、意外に親の生活の中身や金銭の状況はわからないもの。

ここで、「自分たち、親のこと、ぜんぜん把握していないね。もっと知っておかないと大変なことになる」と共感が生まれます。


そこで、 「では、親にやんわりと聞いてみようか」

「それは兄貴にお願い。私は母の健康状態を、かかりつけのお医者さんに一度聞いてみるわ」

と、自然に役割分担が生まれてくるかもしれません。役割は、共感から生まれます。


ですから、話し合うときに、お互いをなじり合わないようにしましょう。

「忙しいからまったくできないって、それじゃ話にならないじゃない!」とキレてしまったら、

「俺だって仕事が大変なんだよ!しょうがないだろ!」と言われたほうも居直り、

きちんと話しもできないまま、物別れになってしまいます。


それよりも、「忙しいよね、でも、仮にお母さんが入院したら、仕事帰りに1回、2回くらいはお見舞い行ける? たいてい病院は20時まで面会しているよね、5分でいいよ」と譲歩して、できそうなことを話してみましょう。


そして、“逃げ回り体質”の兄弟姉妹にも、いざというときに少しはやってもらえるよう、あらかじめシミュレーションしてもらうのもひとつの手です。




“仕切り屋さん”にならず、お互いに頼りにする関係に


兄弟姉妹の中でいつも仕切っている人が、なんでもやり過ぎるのは考え物です。

ほかの兄弟姉妹は「昔から仕切りたがりだもんね、やりたくてやってるんでしょ。自分はできないから」と白旗を揚げて戦線離脱してしまうからです。


「ここは●●くんのほうが上手だよね、私は母にやさしくするのが苦手だから。愚痴の聞き役はお願い」

「実家に近いのは私だから、主に様子見はするけれど、介護施設を決めるのとかは、私だけじゃ無理。情報収集力も決断力も兄さんのほうがずっと上だから、主になってやってくれない?」など、

得意なところをほめて、お願いしてやってもらう、という形を取りましょう。


いくつかシミュレーションができたら、とりあえず初回の話はおしまい。

「こんなふうに動くのが少しでも先延ばしできればいいよね」とまた共感し、話を終えればよいでしょう。


兄弟姉妹の話し合いの中で、いくつ共感できるか。それがポイントです。

親御さんの介護を考える年齢は、30代後半から60歳ぐらい。仕事も家事も育児もまだまだ大変な時期です。

その境遇を分かち合い、「だれにでも介護は回ってくる、しかたないよね」と、また共感できればベストです。




パートナーがいる人は、同席はしてもらわずに実の兄弟姉妹だけで話す


なお、話し合うときは、お互いの伴侶は同席せず、兄弟姉妹だけで話すのを基本にしましょう。

男性は特に、「自分は忙しいから妻にうちの親の介護をやってもらう」などと言い出しかねませんし、そのために奥さんを同席させようとする人もいます。

しかし、いまやそんな考えでは、パートナーに離婚されかねません。


自分の親は自分たちでみる、というのが基本。

他人任せにしないためにも、また違う立場のパートナーの意向が強くなりすぎないためにも、実の兄弟姉妹だけで話し合うことをおすすめします。





介護が気になったら活用したい便利なサービス


「介護」が身近にせまってきたとしても、多くの高齢の方は

「今までの暮らしを変えたくない。家族に迷惑をかけず自分も気を使わず、なるべく自宅で生活したい」と考えています。

できるだけ長くその思いを叶えられるよう、便利なサービスを活用してはいかがでしょうか。


 

<見守りサービス>


見守りサービスは、離れた場所から様子を見守り、何かあればすぐに対処できるようにするサービス。

長時間動きがない場合は異常として検知しメールで通知したり、カメラを設置してリアルタイムで映像を写したり。様子を見るために、実際に人が駆け付けてくれるサービスもあります。


 

クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン (ヤマト運輸株式会社)

使用電球を「ハローライト電球」に交換するだけでできる見守りサービス

トイレや廊下などで毎日使用する電球を、専用の見守り用の電球に変えるだけでOK。


前日9:00〜当日8:59の間に、電球のON/OFFが確認できない場合は異常として検知。

当日朝9:00〜10:00の間に、事前設定した通知先へメールでお知らせします。通知先からの依頼があれば、ヤマト運輸のスタッフが代わりに訪問。


Wi-Fi・工事・コンセントもすべて必要なく、最初にヤマト運輸のスタッフが専用電球の設置を行うだけ。手軽に始められる低額の見守りサービスです。


<利用料>

・月々1,078円(消費税込) 初期費用0円、専用の電球代は無料。

*全国が対象ですが、一部サービス提供不可エリアがあります。

*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

みまもりCUBE (株式会社ラムロック)

実家の様子をスマホで確認。SIMカード内蔵で、コンセントにさすだけですぐに使える

親の自宅の居間など、設置したい場所のコンセントにさすだけで設置完了。


部屋の様子を映像でリアルタイム配信します。

家族はスマホやPCからいつでも映像を確認でき、何人でも、どこらでも閲覧可能。

映像を見ながら、簡易的に双方向で会話をすることもできます。


「家にいる?」「食事はとった?」など、ちょっとした心配をすぐ確認できます。


<利用料>

・1年プラン 月々5,940円(消費税込)

*30日間のお試しキャンペーンがあり、期間中は3,190円/月。

*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。



 

<毎日の食事を支援するサービス>


食生活は、健康寿命に直結します。

食事を抜いたり、バランスが著しく偏っているなら要注意。

高齢になると、高血圧や糖尿病、腎臓病などの持病を抱える方が増えますが、塩分やカロリーを計算しての調理や食事は大変。

持病のある方向けのミールキットやお弁当なら、調理や食材購入の負担を軽減してくれます。


 

制限食料理キット (ウェルネスダイニング株式会社)

食材・調味料などがセットになった 制限食を作れるミールキット

フライパンと油があれば、誰でも手軽に15分で調理完了。管理栄養士監修が監修した、制限食の料理キットです。


カット済みの食材と調味料やたれがついているので、簡単レシピを見ながらラクに調理できます。

持病のある方や、料理が不慣れな方でも安心。

冷凍で届き保存できるので、無理に毎日食べる必要もなく、予定に合わせて無駄なく食べられます。


<料金例>

塩分制限料理キット(1人前7食セット)

7食で5,184円(消費税込)

*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

健康うちごはん (メディカルフードサービス株式会社)

ヘルシー弁当、高血圧・糖尿病の方向けの弁当など、充実ラインナップの宅配食

冷凍庫で保存できるお弁当は、食べたいときにレンジで温めればOK。手軽で助かります。

医療介護食専門メーカーが作るヘルシーな宅配食。


バランスのとれた健康的な弁当のほかに、糖尿病・腎臓病・心臓病や、高血圧・肥満など、体の状態にあわせたコースが多数用意されています。


<料金例>

・バランス健康食お試しセット(6食セット)

6食で4,881円(消費税込)

*2023年5月30日時点の料金。料金は変わる場合があります。


 

<老人ホーム情報>


今後、介護が必要になったらどこで暮らす? 同居する? 介護施設?

…誰もが悩むポイントです。

ですが、選択肢の一つとなる「老人ホームや介護施設」について、どんな場所なのか、いくらかかるのかなど、詳しく知っている方は少ないでしょう。


時間や気持ちの余裕があるうちに、地域にどんな施設があるのかや費用の相場観をつかんでおくと、いざ判断が必要になった時、あせらずに賢い選択ができます。

今の暮らしをいつまで続けられるか冷静に判断するためにも、老人ホーム検索サイトなどで早めに情報収集をしておくといいですね。


●全国の老人ホームを検索できるLIFULL HOME'Sの介護施設情報サイト

→ 日本最大級の介護施設検索サイト『LIFULL 介護』



 


母親・父親の介護予防にプレゼントやメッセージを


親が長く元気に暮らせて健康寿命が延びると、家族が介護をする期間も減ります。

そのためには、楽しみや張り合いのある生活が重要です。


親にとって、子供や孫とのコミュニケーションは大きな楽しみ。

単調になりがちな日々の刺激にもなります。

誕生日や、母の日・父の日にプレゼントを贈ったり、日頃の感謝をまめに言葉にして伝えることは、介護予防の観点からもおすすめです。


Oyaimaでは、年配の方向けのプレゼントの選び方やおすすめ商品をご紹介しています。

親や祖父母を気遣うあなたのその気持ちを、ぜひ、ギフトという形で届けてみませんか。


→ 相手や目的に合わせてプレゼントを探す




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