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古希・喜寿・米寿…長寿祝いのお祝いメッセージ文例&おすすめプレゼント


古希・喜寿・米寿…長寿祝いのお祝いメッセージ文例&おすすめプレゼント

2023年8月17日 記事更新

監修 大井麻希/Oyaima編集長・福祉用具専門相談員



日本には古来から、年齢を重ねてきたことを祝う、古希、喜寿、米寿などの行事があります。

長寿祝いの時には、家族や親族で集まり食事をしたりお祝いを贈ることが多いのですが、コロナ禍以降は大勢が集まるのを控えている方も多いでしょう。


その分、せめてプレゼントやメッセージでお祝いの気持ちを伝えませんか?

みんなで集まることができなくとも、離れて暮らす家族・親族から、続々とお祝いやメッセージが届くのはとても元気が出るはず。


ここでは、長寿祝いにおすすめの贈り物と、贈り物に沿えるメッセージの文例をご紹介します。

高齢の父母や、おじいちゃん・おばあちゃんに、ぜひお祝いと元気を届けましょう。

 

<目次>

 

「還暦祝い」には若くて素敵なキャラクターをたたえて


還暦(かんれき)とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること。誕生年に60を加えた年、数え61歳を祝うものです。今は、満60歳のお祝いとなっています。

ただし、地域によっては今も「数え61歳のお祝い」としているところがあります。

暦が一巡したことで「もう一度生まれたときに戻る」お祝いですので、赤ちゃんの産着に使われていた赤色のちゃんちゃんこを身につける習慣もあります。


しかし、単に赤いちゃんちゃんこを差し上げても使い道がないので、「赤いものを身につける」と解釈した風習により、赤い衣類やグッズをプレゼントすることもよくあります。


今の60歳は、まだまだ若くて元気な現役です。

働いている方、地域活動で活躍している方も多いでしょう。

そんないきいきとした方には、おしゃれな赤いバッグやポーチ、お財布などをプレゼントすると、とても似合います。

また、ちゃんちゃんこではなく、日常着として活躍できるベストや洋服もおすすめです。

赤一色だと使いにくいこともあるので、赤をポイントにしたデザインや、赤系の似合いそうな色を選んでもいいでしょう。


プレゼントに添えるメッセージ文例 【還暦編】


「いよいよ還暦ですね。おめでとうございます。でも、お父さんは見た目も中身も若いし、仕事も現役です。これからも仕事に趣味にと、人生を存分に楽しんでください。赤いちゃんちゃんこならぬ、赤がポイントのベストを贈ります。カッコよく着こなしてください」



「お母さん、還暦おめでとう。家族のために懸命に働いてきたけれど、これからはもっと自由に、やりたいことをやってくださいね。60歳は次の時代に羽ばたくチャンスのとき。ますます若くきれいに見えるように、このバッグを贈ります」



「古希」「喜寿」には趣味や楽しみを応援するメッセージを


古希祝いとは、満69歳、数え年で70歳を迎える年に祝います。

元々は、中国・唐の詩人、杜甫(とほ)の詩が由来です。

「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代の付けは私が普通行く所にはどこにでもある。しかし、七十年生きる人は古くから稀である)

この一節から、70歳を古稀と呼ぶことになったのです。

「稀」という時が常用漢字にないため、最近では希望の「希」を用い、「古希」と書きます。


「喜寿」は満で76歳、数えで77歳。喜の字を分解すると十七の上に七が付いたような文字となることからこう呼びます。


かつての69歳、76歳は珍しいほどのご年配でしたが、今はとても若々しいです。

自治会などの地域活動をしたり、同年齢の方々とゴルフやフラワーアレンジメント、ヨガを楽しみ、スポーツクラブで新たな友人関係を築くなど、若者と変わりのない人生の楽しみ方をしている方がほとんどです。

古希の方なら、仕事を継続している方もいるでしょう。


ですから、贈り物も、贈り物に添えるメッセージも「長生きしてね」「病気に気をつけて」といういたわるばかりの内容ではなく、お元気な方なら、日々の趣味や楽しみを応援するような、前向きなものにしましょう。

また、古希のテーマカラーは藍色や紫系の色。プレゼント選びで迷ったら、藍色や紫色のものを選ぶのも一考です。


たとえば、ネイビーやパープルカラーのおしゃれなストールや洋服、タオルや湯呑など。

男性にも女性にも人気の色なので、きっと気に入ってもらえるものが見つかるでしょう。



プレゼントに添えるメッセージ文例【古希・喜寿編】


「おとうさん、76歳になりましたね。喜寿とは思えない行動力で、趣味に自治会の役員にと意欲的に取り組む姿は、30年後の私のお手本にしたいです。ウォーキングも好きなお父さんですから、リュックをプレゼントします。日頃のお出かけにも使ってくださいね」



「お母さん、古希おめでとうございます。若いときと変わらぬ笑顔が素敵です。その笑顔を引き立てるストールを贈ります。きれいな色を身につけると、ますますきれいに見えるので、おでかけのときにぜひ愛用してくださいね」



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「傘寿」「米寿」は元気を祝い、前向きに暮らす応援を


「傘寿」は79歳、数えで80歳 。傘の字の略字を分解すると八十となることから、こう呼ばれるようになりました。

「米寿」は満87歳、数えで88歳。八十八の文字を組み合わせた米の字を使います。


80代になると、ご自身でも「高齢者だな」と思われるでしょう。

お元気で暮らしていること自体をたたえ、応援するような、明るいメッセージを送りたいですね。


傘寿はオレンジ、米寿は読み方どおりのベージュがイメージカラーです。黄色系の明るい色を選ぶのもよいでしょう。


家にいる時間が長くなった方には、明るい気持ちになれるイエロー・オレンジ系のお花のギフトや花柄のグッズを贈るのはいかがでしょうか。


さっと首に巻ける黄色やベージュのマフラーやストールや、元気が出てくる黄色の洋服もステキです。

せっかくなら、家の中やご近所だけでなく、改まったおでかけにも使えるものだといいですね。


プレゼントに添えるメッセージ文例【傘寿・米寿編】


「おじいちゃん、傘寿おめでとう。俳句づくりや書道の趣味を続けていることが、すばらしいですね。おじいちゃんの文机に似合う文箱を贈ります。よかったら使ってみてください」



「お母さん、傘寿おめでとう。毎日元気でひとり暮らししていて、本当にすごいと思います。お部屋に飾る花を贈ります。ひと休みしたときに、眺めて心をなごませてください」



「おばあちゃん、米寿のお祝いにあたたかいマフラーを贈ります。洋服のときも、和服のときも似合いますよ。活用してくださいね」



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「卒寿」「白寿」「百寿」のお祝いはご本人の生命力を祝う


日本には、さらに高齢をお祝いする習慣があります。

満89歳(数え90歳) で卒寿。これは卒の字の略字「卆」が九十を表すことからこう呼ぶことになりました。

満98歳、数え99歳は白寿。百の字の一を取ると「白」の字になり、100歳のひとつ手前の99歳を意味しています。

そして、満99歳、数えで100歳は文字通り百寿。また一世紀をあわらす「紀」という字を使って紀寿と呼ぶこともあります。


このようにご高齢まで生きてこられた方は、長い人生の中でさまざまなものを見聞きし、経験されています。

口には出さなくともたくさんのご苦労をされ、数えきれない喜怒哀楽の中、家族を育て見守り、今を迎えられています。本当にすごいことですね。

それぞれのお誕生日には、盛大にお祝いをしましょう。


この年齢になると、外出もなかなかできなくなりますから、家で使うもの、目で見て楽しめるものを贈るのが無難です。

卒寿は紫か白いものを贈る習慣があり、白寿や百寿は白がイメージカラー。ですが、あまり色にこだわらず、華やかなものを差し上げるのもよいでしょう。

視力が悪くなっている方が多いので、メリハリのきいた色のものを差し上げることもおすすめです。


メッセージやお手紙も、ご自身では読みにくいかもしれません。

難しい漢字などを使わず、わかりやすくあたたかく、そして尊敬の念を感じられる言葉を贈りましょう。


プレゼントに添えるメッセージ文例【卒寿・白寿・百寿編】


「おじいちゃん、卒寿おめでとうございます。大変な時代をくぐりぬけ、今も健康でいらっしゃることに敬意を表します。孫たちからのプレゼント、どうぞ受け取ってください」



「お祖母様、白寿のお祝いを申し上げます。来年は数えで100歳ですね。どうぞご健康で来年を迎えてください。来年も盛大にお祝いをしましょう。孫たち全員で選んだメッセージ入りの額を贈ります」



「おばあちゃん。百寿おめでとう! とにかくすばらしい! これからも元気でいてください」



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のし(熨斗)をつけるなら「蝶結び」の水引で


長寿・賀寿祝いでのし(熨斗)をつけてプレゼントを贈る場合は、のしの上段に「祝 還暦」など、「祝」のあと1字あけて賀寿を書き、下段に贈り主のフルネームを入れるのが一般的です。

水引は何度でも祝える慶事用の「蝶結び」にします。


贈り物にのしをつけるマナーは昔からあるものですが、マナーや常識は、時代とともに少しづつ変化します。

生活スタイルも多様化しているため、のしの意味がよくわからない…という方も多いでしょう。

また、家族・親族や、友人など親しい間柄では、メッセージカードの方が身近で、頻繁に使用します。


ただ、年配の方や、地域、価値観によっては、昔からの伝統やマナーを重視する方も多くいます。

長寿祝いや内祝いなど節目のイベント事では、のしをつけておいたほうが、礼を尽くしたことがしっかり伝わります。


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